【書籍紹介】作文力アップ！伝わる文章を書く基本

「学生の文章力をアップさせたい！」先生方の願いから誕生した1冊

専門学校の先生方を対象に実施したアンケートの結果から、このテキストは誕生しました。

2022年7月に実施したアンケート結果では、学生の文章力について「不足している」との回答が100％！アンケートにご協力いただいた先生方全員が、学生の文章指導に課題を感じていらっしゃいました(回答数87件)。

不足している点についての質問では、「語彙力がない(89.7％)」「言いたいことを的確に表現できない(87.4％)」「書くことに苦手意識がある(66.7％)」などの回答が多く、就職指導や専門科目の一環で文章力の指導は行っているものの、思うようには文章力が上がっていない状況が浮き彫りになりました。

また、文章力向上のための教材については、「専門学校生向けのものがあれば活用できそう」「書き込みができるドリル形式の教材がほしい」とのご意見があり、先生方のご要望に応える教材の制作に着手しました。

文章力の向上には、語彙力、表現力、論理力、社会的背景への理解など、必要な要素がいくつかありますが、これらの習得には時間がかかります。

一方で、ちょっとしたことに気をつけると、文章が読みやすくなり、読み手に伝わりやすくなるポイントもあります。

このテキストは「伝わる文章を書く」ことを目的として、文章を書く基本のうち、効果がでやすいポイントを20に絞りました。これらのポイントを意識するだけでも、読み手に伝わるエントリーシート、作文などが書けるようになります。

このテキストは、次のように構成されています。

「文章の目的を考える」「読み手を意識する」など、文章を書き始める前に意識しておいてほしいことをまとめました。

また、エントリーシートや作文試験は文字数、形式、内容などに一定の制約がある場合がほとんどですから、これらを確認することの大切さにも触れています。

文章を書く基礎を20のポイントで解説しています。

Chapter1 正しく書く
誤字・脱字があったり、正しい日本語表現ができていなかったりすると、文章の内容がどんなに良くとも読み手の評価は低くなりがちです。ここでは、「誤字をなくす」「文体をそろえる」「接続詞を正しく使う」など、学生の文章にありがちな誤りについて紹介し、正しく書く8つのポイントについて解説しています。

Chapter2 伝わる文章を書く
伝わる文章を書くためには、まずは相手にとって読みやすく書くことが大切です。ここでは、「文を短く書く」「主語と述語を対応させる」など、読みやすく、伝わる文章を書く7つのポイントについて解説しています。

Chapter3 説得力のある文章を書く
文章に説得力があると、相手の理解や納得を得やすくなります。ここでは、「段落構成を考えて書く」「体験談や実例を書く」など、少し長めの作文を書く場面を意識しながら、説得力ある文章を書く5つのポイントについて解説しています。

文章を書いたあと、自分で読み直すときの「セルフチェックリスト」、間違いやすい表記・表現、使わないほうがいい表記・表現、原稿用紙の使い方など、伝わる文章を書くために役立つ資料を掲載しています。

各ポイントは見開き2ページで、コンパクトにまとまっています。解説は、理解しやすいように表や箇条書きで整理しました。基本事項を学習したあと、練習課題で実践しながらポイントを確認します。

学生の文章にありがちな誤り、問題点から20のポイントを選びました。これらはすぐに実践できるものばかりです。文章の改善ポイントがわかりやすいように、改善前の文章と改善後の文章を対比して掲載しています。

約10時間の学習時間を想定しています。週に１時間の授業であれば10週間、週に2時間であれば5週間など、無理なくカリキュラムに組み込めるボリュームです。

興味を持たれた方は、ぜひ一度手に取って内容をご覧ください。学生の文章力は指導によって確実に向上します！

文章を書くスキルは一生の財産です。学生時代のレポートや就職活動の場面だけではなく、社会人になってからも文章を書く力が求められる場面は続きます。
このテキストが文章指導を始めるきっかけとなり、学んだ学生が伝わる文章を自信をもって書けるようになることを願っています。

弊社では、希望者に検討用見本の配布を行っています。
以下の見本請求フォームより、ご連絡お願いします。